ネットショップのいたずら注文の実情と対策
どうも横山です。
長年ネットショップをやっていると必ず「いたずら注文」の被害に遭うと思います。
ただターゲット層や運営方法によってその確率はだいぶ変動するもの。
いたずら注文をする人の傾向
前に代引き拒否に関する記事
(https://ecunei.com/netshop/naiyoukakikata/)
で代引き拒否をするお客さんの傾向を紹介しましたが、
いたずら注文をするお客さんの傾向と同じというわけではありません。
では今回のやっかいな敵の傾向を見て行きましょう。
1.男性
これは割合的に言うと男性が圧倒的に多いです。
稀にニュースで逮捕者を報じているのを見ても分かる通り男性の確率が高い。
ですので男性比率が非常に高いジャンルはいたずら注文が他のジャンルより多い傾向にあります。
例えばトレーディングカードとかね。
2.悪意がある
何を当たり前のことを…という声が聞こえてきそうですが、これも大事な特徴の一つです。
悪意があるがゆえに、提供してくる情報に善意の購入者との違い、違和感が出てくること多し。
また、電話番号や住所等が実在しないものだったりします。
別の人の電話番号や住所はあまり利用しない傾向アリ。
自分になんらかの関連がある人を利用してしまいそうで怖いからでしょう。
3.実情を把握している
いたずら注文は当然犯罪です。
にもかかわらず、この件に関しての相談が後を絶たず多くのショップ運営者の怒りと憎しみの書き込みが散見されるのは、この件の解決が困難だからです。
相手は「いたずら注文は悪い。罪になる。」と知っているからこそあの手この手を使って素性を隠すわけですが、犯罪であるとわかってもいたずら注文を行うのは
「いや余裕でしょ」
という自信があるから。
そう思える現状を把握しているからです。
実際この件に関しては個人で動けることは少なく、警察に相談しても腰は重め。
(もちろん動いてくれた際は相手を特定することはできます。数が数なので腰は重い、という意味。)
独自ネットショップとAmazonのいたずら注文割合
最もいたずら注文の被害に遭いやすいのは実はネットショップなんです。
(統計も出てたりします。)
逆にプラットフォームの場合は事前に個人認証を行っていたり、違反行為があった場合にプラットフォーム自身が動くことも多いため標的になりにくいようです。
特にAmazon。
Amazonは割合的にいたずら注文が少なく、クレジットカード前払いのみで代引き等を設定していない場合はいたずら注文は受けにくいでしょう。
Amazon、クレジットカードのみ。これ鉄板。
(在庫型の場合は、競合店舗による巧妙な嫌がらせ、保留&キャンセルループ地獄はありますが…)
いたずら注文の対策
結論から言うと、これは
・前払い決済のみ利用可能にする
という形にするしか現在のところ有効な対策はありません。
相手からなんらかの悪意を持たれているからいたずらを受けているわけですが、顧客に喜ばれるショップ運営をしていたとしてもある程度認知されるといろんな理由でいたずら注文を受ける可能性が高くなっていきます。
これはどうしようもないですね。
ですのでやれることとしては銀行振込、クレジットカード決済等の前払い決済のみ利用可にするくらいです。
さらに
「もういたずら注文に悩まさて夜も寝れない…標的にされてるんだ!」
というくらい深刻で、おもいっきり対策したい場合はさらに踏み込んで
決済方法を銀行振込のみにする
という方法もあります。
代引き拒否よりは稀ですが、クレジットカードの不正使用というものがあるからです。
これはいったん決済が完了しても数ヶ月後忘れたころにカード会社から返還を要求されるというなかなか厄介なもの。
ちなみに要求というマイルドな表現にしましたが実際は強制です。
断れません。
でも銀行振込の場合は、振込が完了した時点でお金を戻されることはなくなります。(こちらが違法行為をしてない限り)
捕まらないとたかをくくっているとはいえ、相手は金銭的なダメージにならない精神攻撃を永遠繰り返してくるほど暇でもバカでもありません。たぶん。
だから銀行振込やクレジットカード決済といった前払い決済方法を見ると
いたずら注文をやろうと思わなくなるでしょう。
ショップ側としても、基本的に売上がまず上がるので安心。
特に銀行振込の場合は入金がまだない注文に関しては基本的にアクションをとる必要がないので、こんなに精神的に楽な決済方法はありません。
ただ代引き拒否の対策まとめの記事(https://ecunei.com/netshop/naiyoukakikata/)
でも言ってこの記事でも繰り返している通り、決済を絞るということはそのまま売上を絞ることに他ならないので決済方法を変更するときはよーく検討して決めましょう。
以上、参考になれば幸いです。