円安と市場価格、減益のよくある勘違いについて一言。


 

どうも横山です。

 

コンサルを受けている方はわかると思いますが、
ここ一ヶ月コンサル用のSkypeアカウントがオンラインにならない日はなかったです。
つまり、休み無しでコンサル中。

 

なので、更新出来ませんでした。

 

という器の小さい言い訳を挨拶代わりにしたところで、
タイトルの
「円安と市場価格、減益のよくある勘違い」
の話をしていこうと思います。

いろいろ書いている記事を見ますが、
ここらで冷静かつ正しく事実関係を整理しましょう。

 

いろんな意見、ポイントがありますが
今回は以下の3つの点について。

1.円安になると輸入する際の仕入価格は上がる
2.円安になると市場価格との差がなくなる
3.円安になると利益が少なくなる

 

ちなみにここでは為替による価格の変動を説明します。
他要素(グローバル化など)のことは言及しません。

 

 

1.円安になると輸入する際の仕入価格は上がる

これは正しいです。
言うまでもないと思うので、説明省略。

 

2.円安になると市場価格との差がなくなる

これは間違いです。正確に言うと間違っているというよりは正しくない。

僕ら無在庫ショップ運営者は注文が入った時点で仕入れるので
その時点の為替相場に左右されます。

対して、国内代理店が販売する有在庫商品の価格は下がらない。

この時点だけを見ると
確かに全体の市場相場価格との差は無くなっていくように見えます。

でもここで一つ疑問を持って欲しいです。

なぜ彼らの販売価格は上下しないのでしょう?

答えはシンプルです。

一度に長いスパン(例えば一年分)の仕入を行い、
その在庫でそのスパン分販売するから。

決して彼らが任意で決めた時点での為替レートが未来永劫続いて
為替レートの影響を全く受けないわけではないのです。

ということは、その在庫が尽きた時点で
我々と同じ(もしくはほぼ同じ)為替レートで仕入れることになります。

 

ちょっと図で表してみます。

20130503000842

 

無在庫ショップはその時点での為替の影響を受ける。
有在庫の国内代理店は定期的な仕入のタイミング時点で為替の影響を受ける。

 

もうお気づきだと思いますが、これは逆風にも追い風にもなります。
今は円安に大きく動いているので国内代理店(主に企業)が
持っている在庫に対して割高になりますが
これから企業が再度次の商品、次のシーズンの仕入をする際に
その差はリセットされます。
そこから円高になれば、その分割安。逆に円安になれば、その分割高。
そしてまた次の時期がきたらリセット。

このように定期的に差はリセットされるもの、というのを覚えておいてください。

「この差はずっと続いてくのか… 」

と悲観する必要はありません。

 

3.円安になると利益が少なくなる

これは8割正解、2割間違いといったところでしょうか。

さっきも言ったとおり、
市場価格と僕ら並行輸入業者の仕入れ価格との差というのは
円安で変わるのはタイミングのよる仕入額の差で
ここは時間差による差です。本質的にはそんな変わりません。

しかし、
ここは例えれば店Aに売っている販売価格と
店Bに売っている販売価格の差です。
やはりお客さんにとっての価格としては上がっています。

なのでここは代理店との差は時間的なものだとしても
円で買い物するお客さんの購買意欲としては下がる。

2の部分を楽観視しすぎないように。

 

と、ここまで簡単に3つのポイントについてまとめてみました。

 

いろいろと感情を掻き立てる話がいろいろとありますが、
冷静に見て行きましょう。

 

では、また。

 

 

 

 

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