代引き受取拒否の時の内容証明書き方、出し方まとめ


どうも、横山です。

 

ネットショップを運営していて内容証明を送る時というのは
だいたいが代引き受取拒否の時だと思います。

 

そういったケースで内容証明を送ろうかと言う時の参考にしていただく記事となっております。
※一般的なケースについてまとめましたが、個々のケースによって状況は多少変わりますので、
この記事を参考にしたことで直接・間接的に生じた損失に関し責任を負うことはできません。あしからず。

 

ではさっそく代引き受取拒否された場合の内容証明についてまとめていきましょう。

 

内容証明を送るとどうなる?

 

こういった受取拒否の場合に内容証明を出すことによって、
どういった展開になるかの詳細は前に書いた記事をご覧あれ。

参考記事:代引き受取拒否する人の傾向、された時の対応、されない対策

 

結論から言うと、内容証明を出したことによって法的に強い証拠を得ることはできますが、
本来の目的である代金回収という点でいうと、あまり大きな効果はありません。

 

内容証明で請求できるものというのは、
特注品でもない限りは往路送料と代引き手数料(裁判を起こした場合は、プラス裁判費用)、
くらいのもので結局3000円程度しか得ることはできません。

 

相手が内容証明を見て請求分を支払ってくれた場合はまだ良いほうで、
変わらず請求を無視された場合は基本的に簡易裁判しか残されていません。
ただその場合も某訴訟大国と違って、日本は基本的に実費分しか請求できない…。

 

ですので、
内容証明→簡易裁判→請求分回収という非常に時間を使うことをやった場合と
何もしなかった場合とで結局2、3000円くらいしか損益が変わらないということになります。

※例外的に注文を受けたその商品を他に売ること難しいと主張できる明確な理由があれば
実質的な損害としてその費用も請求できます。

 

以下にサンプルとして
商品1万以下で送料500円~1000円の商品の代引きで受取拒否をされた場合に
一般的にどれくらいの費用がかかって、どれくらいの請求ができるのかの例を挙げます。

 

内容証明にかかる費用

2015/02/16現在、内容証明にかかる金額は430円

http://www.post.japanpost.jp/service/fuka_service/syomei/

封筒に入れて最安の定形郵便で送るとして、郵送料金82円
一般書留料金が430円

それに加えて基本的には「配達証明」というものも必要になってくるので、+310円

http://www.post.japanpost.jp/service/fuka_service/haitatsu/index.html

 

郵送料金:82円
一般書留料金:430円
内容証明料金:430円
配達証明料金:310円

82+430+430+310 = 合計1252円

 

内容証明で請求できる金額

内容証明送付の費用:1252円
代引き手数料:324円※代引き金額1万円の場合
代引き往路送料:1000~2000円※必ず実費での計算になります。

1252+324+1000~2000 = 合計2576~3576円

 

 

代引き拒否の場合は内容証明を送るべきか

 

結論から言えば、送るべきではないケースが多いと個人的には思います。

なぜなら、ほぼどのケースもメリットよりデメリットの方が大きいからです。

 

さきほども話したように、
内容証明を送って簡易裁判を行い、お金を回収するのにかかる時間が長すぎますし
それに比べて得れる利益が少なすぎます。

 

また、変に刺激すると理不尽な話ですがショップの悪評を流される恐れもありますし、
実は内容証明を相手が受け取らなかった場合(居留守や受取拒否)に
その法的効果を発揮することができないという悲しい現実もあります。

 

 

・内容証明を送ることでかかる費用
・内容証明を相手が受け取らないリスク
・内容証明を受け取って相手が無視した場合の裁判費用、手間
・裁判に勝った場合に相手から費用を回収する手間と費用

・相手の心証を悪くした場合に悪評を拡散されるリスク
・成功した場合に得ることができる2500~3500円

 

これらのことを天秤にかけると、
大体のケースは内容証明を送るのは合理的ではないという判断になるでしょう。

 

 

ただそれでも

「内容証明を出す!最悪簡易裁判を起こしても仕方がない…。」

というのであれば、いざ次の項目へ。

 

内容証明の書き方、出し方

 

内容証明という言葉が聞き慣れない時は

「なんだか仰々しい文章と特殊な用紙を準備しなくちゃいけなくて、
出す時は法務局とかに行って、難しい手続きを踏まなければいけないんじゃ…」

と構えがちですが、
実は書類自体はよほど特殊なケースでない限り
A4コピー用紙1枚ですむ非常に簡素なもので、文章自体も数行で終わる短いものです。

作ったことがないと丸一日とか悩んでしまいますが、
慣れれば5分、10分で作れてしまいます。慣れたくはないですけど。

 

法的な書類でもあるので、慎重になるとは思いますが、
以下に紹介するリンク等を参考にして書いてみてください。

 

 

内容証明に必要な物(郵便局で出す場合)

 

郵便局で提出する場合は
・A4のコピー用紙
・上記コピー用紙を入れる封筒
があれば問題ありません。

※内容証明専用の用紙もありますが、普通のA4用紙で問題ないので不要です。

 

内容証明に必要な物(ネットから出す場合)

 

実は内容証明は日本郵便のサイトから出すことが可能のようです。

 

20150216163420

 

電子内容証明郵便サービス
http://enaiyo.post.japanpost.jp/mpt/

 

自分はこのサービスを利用したことが無いので、今回こちらの詳細な手順は割愛させていただきたいと思いますが、
料金としてはほぼ同じで、法的効果はもちろん郵便局から出した場合と同じとのことです。

この場合に必要なものは料金の支払に使うクレジットカードくらいで、他は特に不要。

もしこのサービスを使って提出する場合は↑のページに手順等が記載しているのでそちらから。

 

内容証明の書き方、出し方の参考ページ

 

内容証明の書き方、出し方等に関しては
既に詳しく紹介しているサイトがあったので、
ご紹介させていただきます。

http://www7.plala.or.jp/daikou/naiyou/tsukurikata.htm

 

こちらのページでは自分で作成し、郵便局で出すことを想定していますが 、
初めて内容証明を作る際は、弁護士事務所に相談するのもアリです。
(大口の注文の場合や高額な特注品の場合等は請求金額も高くなるのでそちらをおススメします。)

 

また内容証明を初めて郵便局に出すという場合も、
不明な点があれば郵便局員に聞いて不明瞭な部分がないようにしましょう。

 

 

以上、内容証明に関してのまとめ記事でした。

 

ご参考にしていただければ幸いです。

 

それではまた。

 

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